6月

ご無沙汰しております。

みなさま、いかがお過ごしでしたでしょうか?

 

6月に入りました。

緊急事態宣言解除後、まだまだアフターではなくコロナ禍。新しい生活様式の中で、緊張感のある毎日をお過ごしのことと思います。

 

前回は4月の日記でした。

下書きはなんども書きつつ、なんとなく違うなあとUPできずに過ごしました。

 

でもご想像の通り、私は元気です。はい、非常に。

 

今年も「六月の花」に

(ああ、季節はちゃんと進んでるんだ…。)

と知らされました。

 

昨年の今頃レコーディングしたオリジナル曲の「六月の花」は正に紫陽花のことですが、その背景にはいろんな思いがあり、命とも密接な曲です。

私が曲の背景の話をした後、塩入さんのアレンジがガラッと変わったのを今でも覚えています。

こんなにも心の中を言葉以上に表現できるなんて、音楽とはどれほど尊いものか、また、塩入さんの表現力の凄さを体感した瞬間でした。

 

 

さて、まだまだそれぞれの自粛(この言葉の響き、まだ慣れないです)の下で、私も同じく過ごしておりますが、先日は緑地公園のカフェマリアさんに参りました。

この日はものすごく久しぶりに(ストリートピアノ以来かなぁ。こんなことは生まれて初めてでした。)楽器を持って外出したので、それも含めて感慨深くSNSにも興奮をアップしました。

 

カフェマリアさんは、この日記の読者の皆様にはご存知の方も多いと思いますが、私が何年も前からお世話になっており、昨年からはcafe Maria Music Correction として、チェリストの小棚木優ちゃんとともに企画コンサートを共同開催させて頂いている会場です。

今年の2月頭には、ゆうちゃんと誕生日コンサートをさせて頂いたことも記憶に新しいです。

4月のタンゴグレリオさんとのコラボ回が中止、6月のゆうちゃん企画のチェロカルテットも中止と、M Correctionも例外なく中止の決定をいたしました。

 

緊急事態宣言が解除され、少しずつでも日常を取り戻そうと前を向き始めた折、マリアさんから素敵なお話をいただきました。

♫ ウォーミングアップコンサート

です。

 

ウォーミングアップコンサートは、文字通り、演奏会コンサートのウォーミングアップ。

 

新しい生活様式・リモートトーク・テレワークなど、人と人との繋がりがより一層バーチャルへと速度を増す中で、今だからこそ信頼の置ける会場にて、小規模でソーシャルディスタンスをきちんと保ち、安心のもとで生の音を感じていただく「コンサート始め」ができないかという企画です。

 

演奏家も、会場も、お客様も、こわばった心を解きほぐし、そしてまた一緒に音楽を楽しむため、本格的にコンサートを始めるためにみんなで一緒にウォーミングアップができたらという思いです。

 

私自身YouTubeの動画投稿を始めて1年以上がたちますし、音楽業界はクラシックの現場もこの2ヶ月未満の間に配信コンサートが主流となりつつあり、そういった二次元(でもなくなりつつあるけど)の文化の発信方法にも、私はこれからどんどん携わっていくつもりです。

 

しかし一方で、それはあくまでも「生の」「リアルな」「肌で五感で同じ空間で感じる」文化の入り口であってほしいとの願いはずっと消えません。

過渡期に生まれた私ですが、やっぱり目の前のあなたと楽しみたいし、目の前のあなたの反応が感じたい。なのでコンサートをはじめ、生の文化共有にはこれから絶対に少しずつ復活してほしいと願っています。

 

そんな思いは演奏家や発信者だけに限ったことではなく、会場やお客様の中にも共通して持っておられる方がいて、だったら一緒にウォーミングアップできたらいいなとこの企画に至りました。

 

仕事柄ステイホームが長く、また自ずとかなり徹底していたせいで、母からも「外出に強張りすぎよ。」と言われるほど外出に対して恐怖心が芽生えた私でもありますので、この企画もどうやって実現できるかとマリアさん、ゆうちゃんとたくさん考えました。

 

□ 窓のあるカフェスペース

□ 10名限定(会場平米数からのキャパ10%以下にあたります)

□ こまめなアルコール消毒

□ 20分ごとの会場換気

□ 適切な空調管理

□ 体調管理をお互いに

 

これらの叶うマリアさんだから始められる第一歩です。

私以上にまだまだ強張ってしまう方もきっといらっしゃるし、持病のある方、ご年配の方。同じ事情で生きられている人間なんていませんので、それぞれの思いに合わせてご来場をお考えくださったら幸いです。

 

皆が安心して、生の音楽を楽しめる第一歩を一緒に。

今回は、第一回目ということで、出演も今の所私とゆうちゃんのみですが、これから状況を常に読みつつ、できることからこういった生の文化発信も途絶えることなく尽くしていこうと思っています。

 

どうぞこれからの松本尚子も変わらずお見守りいただけますと嬉しいです。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

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