9日

木枯らしの吹く季節になってきましたね。
カフェマリアさんでのコンサート、ミュージックコレクションvol.4はピアノトリオでお送りしました。

かなり久々のピアノトリオでした。
耳が慣れないことから響きの作り方が難しくて、リハーサルでも何度も確認しました。

それぞれのソロも含めてお送りしました。
久しぶりにクラシック奏者の小棚木優ちゃんとコンサートをしたことで、色んなことを感じました。

2年前の1月、中途半端な自分が嫌でクラシックの現場を退いたこと。
その後しばらくは音色を保つために、クラシックではエルクリマカルテットだけを集中して勉強したこと。
自分の表現を見つけたこと。
アルバムの発売。
動画配信のスタート。

そうして2年を過ごし、いつのまにか私の音楽がしっかり自分の中に在るようになっていたのだと気付きました。

優ちゃんの音に寄り添うのがとても難しく感じました。(良い意味です。)
前は当たり前のように、音を出せば寄り添えたはずなのに不思議でした。
それだけ私は変わったんですね。(切ない気もした。)
そして、同じように優ちゃんも変わったのだと思いました。

音楽は気のものですから、一緒に演奏する頻度が高ければ高いほど、阿吽になってきます。
いくら歴史の中で同じ時を過ごしていても、少し離れればまた、初めましてからスタートするのかも知れません。

不思議で面白い。

それでも時間を埋めるように、一つ一つ確かめるように音を重ねてそうして出来上がった日でした。

お越し下さった皆さま、応援してくださる皆さま、いつも本当にありがとうございます。

「ジャンル」という言葉を超えて、どんな私にもお付き合いくださる皆様に心から感謝したいと思える日になりました。


追伸
コンサートのアンケートはいつも全てじっくり読ませて頂いております。
ファンでいてくださる皆さんの一筆一筆が嬉しかったです。
こんなご時世ですから、足を運んでくださること、紙に文章を綴ってくださること、尊く感じられます。
普通のことが普通でなくなり、更に尊いこととなるのなら、この便利すぎる世の中も悪くないですね。
本当に、ありがとうございます。